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“Let‘s agree to disagree.”という英語の表現方法


こんにちは!

本日は“Let‘s agree to disagree.”という英語の表現方法をご紹介します。

1. “Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法

英語圏の人達は、意見を言い合う「ディベート」が好きな印象を受けます。英語圏だと、小学校からある問題点や争点について、賛成意見と反対意見に分かれてディベートをする、又はグループで話し合った結果を代表者がプレゼンテーションをする、という勉強方法を習慣として身につけています。そして、大人になった時分にも、職場やプライベートでも、「君はどう思う?」とすぐに他人の意見を聞きたがります

これは、「自分の意見がない」ということでは決してなく、どちらかというと、「相手の意見が違う場合」は、自分がいかに正しいかということを「論破」したいがために相手の意見を引き出している気がします。つまり、議論するのが好きなのです。
ただ、中には相手の話術や具体例に説得され、「自分とは違うことを認め合う」ということがあります。そのような時に、“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法が使われます。

“Let‘s agree to disagree”という英語の表現の中の“agree”の意味は「合意する」ですが、“disagree”とは「一致しない」や「意見が合わない」という意味です。よって、直訳すれば、この“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法は、「不一致を認め合おう」ということになります。ある問題点で白熱したディベートや議論が繰り広げられた結果、お互いに「一歩も譲れない」平行線の状態で議論が終わった場合に登場するフレーズです。相手の意見も尊重しつつ、「自分の意見も絶対に一理ある」と思っているときに、“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法を使います。

日本は単一民族であった歴史も踏まえ、「全体の和」が重んじられ、「意見が食い違う」ことを嫌う傾向があるように感じます。例えば、アメリカ合衆国においては、多くの移民で成り立っている国柄なので、「みんなが違う」のが当然であり、「意見も違って当たり前」という考え方だと思います。

そして、お互いの考えを主張し合って、歩み寄るのが「日本の文化」に対し、「お互いの意見が違うことを認め合う文化」が「西洋の文化」なのかもしれません。それゆえ、もともと「意見が違うことを認め合う」ことに抵抗感がないのかもしれません。だから、双方が真っ向からぶつかりあった結果、「意見が合わなかった」ことを「認め合う」ことはしばしばあるので、“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法が生まれたのでしょう。

特に、会社のミーティングが、“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法で締めくくられる状況があります。例えば、営業部と企画部と技術部が商品開発で活発に意見を出し合って結局合意に至らなかったけれども、ミーティングの時間が終了時間にさし迫ってしまった時には、“Let‘s agree to disagree for today.”というように、まずは「今日は意見が合わないという事実について合意しよう」という具合に使われるフレーズです。

2. “Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法を使った英会話

上述した通り、多民族国家のアメリカ合衆国などでは、会社のミーティングで意見が統一できなく、会議で“Let‘s agree to disagree”で終わることもあります。日本の外資系企業で務めている方々もこれを経験することもあるでしょう。
それでは、この“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法を使った実際の英会話を紹介したいと思います。

Product Developing Group

Let’s talk about how much this product should be put out into the market. I would say, since our group put in a lot of time and effort, this product should at least be worth 500 US Dollars per product.
(この商品を市場にいくらで出すかについて議論しよう。うちのグループは沢山の時間と労力を費やしたので、この商品は一つの商品ごとに最低でも500米ドルの値をつけるべきだと思う。)

Marketing Group

I understand and appreciate your efforts. However, our competitor plans to put out something similar within the year for about 375 US Dollars. Even if we beat them in getting this product out into the market earlier than them, I think that price will only appeal to the consumers until the competitor product comes out. Therefore, we are looking to price it at 400 US Dollars.
(君の労力を理解し、感謝しているよ。ただ、競合他社が類似した商品を年内に375米ドルで出す予定だと聞いている。この商品を市場に彼らより市場に出せたとしても、その値段だと競合他社の製品が出てくるまでしか消費者を魅了できないと思う。従って、今は400米ドルで設定する予定だよ。)

Product Developing Group

What? 400 US Dollars! That is insane. Do you know how many weekends I sacrificed in order to finish this project? Do you know how many of my son’s basketball games I had to miss?
(400米ドル?それはどうかしているよ。このプロジェクトを終わらせるためにどれだけの週末を犠牲にしたと思ってるんだよ。息子のバスケットボールの試合も何度も観に行けなかったんだぞ。)

Marketing Group

Ok. Let’s not get so emotional. We know the hard work that you put in. We really appreciate your efforts. It’s our time to sweat now that you made this amazing product in time. We can talk again about the pricing in the next meeting, but let’s agree to disagree for today.
(わかった。感情的になるのはやめよう。すごい労力を費やしてくれたのは知っているし、その努力は本当に感謝してるよ。君たちが時間内にこの素晴らしい商品をつくりあげてくれたから、今度は我々が汗を流す番だ。今度のミーティングで値段に関して再度話し合おう。今日のところは、意見の食い違いがあるってことを認め合おう。)


“Let‘s agree to disagree”という英語の表現方法を使った英会話の紹介でした。「意見が合わないけれども、もうこれ以上話し合うことはない」もしくは「今日はこれ以上話す時間がない」という時に、このフレーズを活用してみて下さい。




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